年末年始の葬儀について
2022/12/03
< 年末年始の葬儀について >
万一の身内の不幸は、時期を選ばず突然訪れる可能性があります。もしそれが年末年始のタイミングで起きた場合、遺族はどのように対応すればよいのでしょうか?もし、年末年始に不幸があった場合、三が日は避けて1月4日以降に通夜・葬儀をするのが一般的です。年末年始の葬儀というのは、慌ただしい年末もしくは新年を祝う正月に、参列を強いることになります。参列される方々の負担を配慮する意味でも、三が日以降に葬儀を執り行うことが望ましいでしょう。ただし、ご遺族の都合やご遺体の状況などを総合的に判断して、三が日に葬儀をすること自体は全く問題ではありませんので、葬儀社にご遺族の希望を伝えて、しっかりと相談した上で日程調整をされることをお勧めします。
< 火葬場の休業日に要注意 >
葬儀社は基本的に365日24時間で対応しています。年末年始であっても問い合わせなどは問題ないと思います。しかし、火葬場が開業していなければ葬儀は執り行うことができません。富士市エリアの富士市斎場の休業日は1月1日、友引の日。静岡市清水区エリアの庵原斎場の休業日は1月1日及び市長が指定する日(友引)とされています。火葬場の休業状況は葬儀社が把握しているのでスケジュールを決める前に必ず確認しておきましょう。また、お正月休み前後は火葬場が大変混み合う時期でもありますので、予約時はくれぐれもご注意ください。
< ご遺体の取り扱いについて >
火葬場の休業などで葬儀までの期間が空いてしまう場合、ご遺体の取り扱いには注意が必要です。寒い時期だから安心だと思われがちですが、ご自宅での安置の場合、暖房などでご遺体の腐敗が進んでしまうこともあります。そのような状態を避けるために、ドライアイスなどの保冷剤を使用すると共に、できるだけ涼しい場所に安置しましょう。ご自宅での安置が難しいようであれば、葬儀社や火葬場が保有する保冷設備の整った霊安室や遺体安置施設を利用されるのもいいでしょう。
< 住職の予定も確認 >
年末年始はお寺も忙しい時期です。年末から年始にかけては除夜の鐘や初詣などに加え、各宗派の行事や法要がたくさん執り行われます。そのため、通夜から葬儀の日程を決めるにあたっては、葬儀社と火葬場だけでなく宗教者のスケジュールを確認することも重要です。また、年末年始は金融機関も休業します。当日に支払うお布施等は現金で用意する必要がありますので、前もって準備しておきましょう。